「チーズが大好き」          ’00年8月14日


ユキ

 ユキです。
 猫たちに薬を飲ませるのはいつでも苦労します。
 ミケやトラミは外でケガをして帰って来ることもあります。
 その時には化膿止めの薬をしばらく飲ませ続けなければなりません。
 上手に薬を飲ませるのはなかなか難しいことです。
 でも、メリーの場合はチーズが大好きだったのが幸いしました。
 ちぎったスライスチーズのかけらで錠剤をくるんで与えると、メリーはそれをそっくりそのまま食べてしまうのです。
 チーズをあげることは錠剤を飲ませるための最重要な方法となりました。
 このためにチーズをあげることは誰にでもできることではなく、チーズ権は妻が掌握することになりました。
 でも、この方法は誰にでも有効なわけではなくて、トラミやミケはチーズを眼の前に出しても見向きもしないからです。
 モコはうれしくなさそうに少しだけ食べます。
 しし丸は勧められれば断わりはしませんが、せがむほどではありません。
 チーズが大好きなのはメリーとユキです。
 冷蔵庫からチーズを取り出してビニールをペリッとはがしただけでも、ユキはその音を聞きつけて2階からドドドッと勢い良く駆け降りて来るのです。

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